株式会社スポルアップ CFO 加藤– Author –
株式会社スポルアップ CFO 加藤
法務・財務・内部統制・情報セキュリティの実務を経て、AI時代の企業支援へ。バックオフィスの現場で見てきたことを、そのまま書いています。
-
AI×データ・統計
東京は物価が高い、の中身
地方の会社から東京の会社へ移ったとき、まわりに「東京は物価が高いから大変だ」と何度も言われた。覚悟して出てきた。ところが、スーパーで卵や牛乳を買っても、そこまで驚く値段ではない。財布が本当に軽くなったのは、月末の家賃を払うときだった。「... -
エンタメ・作品論
やり直しても、覚えている
先日、AIに少し驚かされた。新しく会話を立ち上げ、まっさらなところから別の相談を始めたつもりだった。ところが相手は、数週間前に私がぽろりと漏らしていた事情を覚えていて、それを前提に話を進めてくる。向こうにすれば、気を利かせたのだ。便利とい... -
AI×データ・統計
全部、家で聴けるのに
私は昔、バンドで人前に立っていた時期がある。数十人の前で音を出すだけで、手が震えた。客席とステージのあいだに流れる、目に見えない電気のようなもの。あれを一度浴びると、忘れられない。だからコロナで全国のライブハウスから音が消えたとき、私は... -
AIコラム
取締役会議事録をAIが書いたら、それは有効か
上場準備をしていた会社で、私はしばらく、取締役会議事録の番人のような仕事をしていた。会議のたびに議事録を起こし、監査法人と証券会社の目にさらす。あるとき、過去の一枚に「異議なく承認された」と書いてあるのを見て、審査担当者が静かに聞いてき... -
AI×データ・統計
人手不足の地図は、二枚ある
私は転職を何度もしてきた。求人票を眺めて暮らした時期が、人生に何度かある。だからニュースで「有効求人倍率」という数字が流れるたび、少しだけ姿勢を正して聞いてしまう。直近の2026年5月分で、全国は1.17倍。求職者1人に対して求人が1.17件ある、と... -
エンタメ・作品論
笑ってほしい、それだけだった
このあいだ、動画のアプリを開いたら、画面いっぱいに、私の好きそうなものばかりが並んでいた。前の晩に何の気なしに一本見ただけのジャンルが、翌朝には十本も二十本も差し出されている。アプリは、私を一秒たりとも退屈させまいと必死だった。気味が悪... -
AIニュース
政府が、AIの手綱を握りにきた
AIのニュースを毎週追っていると、潮目の変化に気づく。去年まで、見出しの主役は「次はどんなモデルが出るか」「どこがいくら調達したか」だった。ところがこの夏、明らかに増えた言葉がある。「ルール」「権利」「政府」だ。AIが大きくなりすぎて、国家... -
AI×データ・統計
10万枚と、5000万回。いま「ゴールド」は何を数えているのか
ゴールドディスク、という言葉がある。ある年代から上の人間には、この響きに重みがある。私も、CDを買っていた世代だ。好きなバンドのアルバムがゴールドを取った、というニュースに、なぜか自分のことのように誇らしくなったのを覚えている。ゴールドと... -
AIコラム
AIに予実管理をやらせたら、人間の言い訳が消えた
予算と実績のズレを詰める会議に、何年も出ていた。月がひとつ終わるたびに、各部門の責任者が会議室に集まる。期の初めに立てた予算に対して、実績はどうだったか。売上はいくら足りなかったか、経費はどれだけ超えたか。一行ずつ、差額を読み上げていく... -
AI×データ・統計
その都道府県ランキングは、どこから来たのか
以前、市場調査の仕事をしていた頃、「都道府県別で出してほしい」という依頼をよく受けた。全国の平均値では物足りない。47に分けて、どこが高くてどこが低いのかを、地図で色分けして見たい。気持ちはよくわかる。日本地図が赤や青に塗り分けられている...
